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風景

つい昨日。

自転車で帰宅途中、以前住んでいたアパートの近くを通った。
そこには、川が流れていて、つがいの鴨が、いつも寄り添うように浮かんでいた。

自転車をこぎながら、自然とその鴨を探しながら思った。
鴨の寿命ってどれくらいなんだろう。
いつも、見ていた鴨を、例えば今見つけたと思ったとしても、
それが、その鴨だと誰が証明するんだろうと…。

自分は、その鴨に、気になる知り合いのような感情を抱いているけれど、
その鴨がいなくなっても、私の生活の何にも影響を及ぼしはしない。

そんな事を考えながら、自分の身を、その鴨に置き換えてみる。

自分も、あの鴨と一緒で、何者でもない一介のフリーのデザイナーなのだと。ふと思う。

果たして、自分がいなくなったとして、何がこの世の中変わるのだろうかと。

何も変わらない。
きっと。

鴨が死んでも何も変わらないように、人が、一人いなくなっても、何も変わらない。

例えば、川の風景の一部として、役割を担っていた一羽がいなくなっただけだ。
依然として鴨という種は、その川で悠々自適にすいすいと気持よさげに浮かんでいて、風景は変わる事がない。

鴨はその種として、川を演出する一個の風景の部分になっている。

じゃ、デザイナーの俺はなんだろう?
一個の風景の一端を担っているのだろうか?

そもそも、デザイナーって、なんだ?
しかも、フリーのデザイナーなんて、結局、群れから離れ、迷った一羽の鴨みたいなものかもしれんと、ふと思う。

風景の一部にもなれず、ふらふらと、餌も探せず、日々の糧を調達するので精一杯なのだ。

ふと、爆笑問題の太田が、言っていた事を思い出す。
歌舞伎について。
個人が、個人を捨てる事で、連綿と歌舞伎という個性が命を繋いでいる。というような事。

確かに、伝統芸能は、個人が個性を殺し、様式美を自分の身に叩き込むことによって、命を長らえて来た。それは、歴史の中の風景とも言えるもので、彼らは、自分で風景を造り出して来たんだと素直に考えられた。

個性を主張する個人が潰されて来たというような、日本の風土というものが、造り出そうとしていたものはそういった、ずっと、ずっと続くような歴史の中の風景なのかもしれない。と、ふと思い当たった。

伝統って、そういったものなのかもしれない。

じゃ、デザイナーって、そういった伝統を維持できる?という疑問が脳裏によぎる。
デザインは、まだ、歴史が浅いのか、そういった型が出来上がっていないような気がする。

いや、型の問題ではない。
きっと、個人が、個人を主張しすぎている。
自分の主観で物事を進行させ続けて来た結果が、この体たらくだ。

つい、先日参加したセミナーで聞いた事。
今まで、デザイナーは、対クライアントで良かった、けれど、これからは、結果を求められていくという事になってきている。それは、webが進行して、電子ブックが広まっていくに従ってシビアになっていくという確信に満ちた発言。

私は、やはり、何らかの風景になりたいし、どこかで、はぐれた鳥にはなりたくないなと思う。
これから、求められていくデザイナーに変わっていけるのか、不安はあるのだけれど、
いろいろと面倒な事も山積みしているのだけれど、
生き残っていく為には、何らかの回答は用意していなければならないと思い始めた今日この頃。


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kimiko

おひさしぶり~、っていつもだねっw

shino輔くん、カモになっちゃった?

kimikoは、アヒルになっちゃってるしー(p>_<。)

...ほんと、先がよめないって不安ですねっ。。
がんばろ~ねぇ、おたがいに。。p(^^)q

by kimiko (2010-06-22 09:03) 

toshiro

shinoさんご無沙汰です!日本農業再生の杉村です。

私からみるとシノさんの活躍できる環境はますます整ってきたように思います。私もツイッターを始め、Faceboookにまで取り組んでいます。

ソーシアルメディアは飛躍的に発達しました。

ブログをホームページを宣伝できるメディアですね。

私はツイターやFacebookは営業本部、ブログやホームページは商談室と考えています。
by toshiro (2010-09-07 18:08) 

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